ブラジル
バージングランデ農園

クロップ:2023/2024   品種:ムンドノーボ種 

Brazil Minas Gerais Vargem Grande Estate Sweet Natural 2023/2024


 世界最大のコーヒー生産国であるブラジルは、生産量5,000万袋を誇る主要産地です。コーヒー農園は 39万箇所にも上るといわれています。その主要産地は6つあり、同じブラジルでも質の違いを持っています。北部から、バイーア州 エスピリット・サント州 ミナス・ジェライス州セラード地区 ミナス・ジェライス州南部 サンパウロ州北部モジアナ地区 パラナ州北部 の6産地になります。ブラジルは広大で、そのイメージから栽培面積の広い産地のイメージがあるようですが、実は様々な栽培環境を持つ国でもあったのです。

ミナス・ジェライス州南部は、マンティケイラ山脈の山あいで豊かな水源があり、肥沃な大地がコーヒー栽培には適しています。そのためにブラジルの名品が数多く産出されているところでもあります。バージングランデ農園は、イタリア・シシリー島出身のコンチーニ家が家族で運営する農園です。もともとはポテト農家で、1973年からコーヒーの栽培を始めています。現在、農園の総面積は120ヘクタール(コーヒー64ヘクタール)。栽培品種の ほとんどがムンドノーボで、全生産量は1000袋です。精製方法はナチュラル30%、パルプドナチュラル40%、 ウォッシュド30%で、今回はナチュラルの樹上完熟です。樹上完熟は、樹上で完熟、熟成乾燥させたものを収穫、精製するものです。甘味が濃くなるという評価です。品種のムンドノーボは、ティピカ種とブルボン種の自然交配から生まれたブラジルでもつとも多く栽培されている品種です。大小入り混じった樹上完熟豆の中から、大粒だけを選別したものです。


■生産国    ブラジル連邦共和国

■産地 ミナス・ジュライス州  ジャクチンガ マンティケイラ山脈地帯

■農園   バージングランデ農園

■品種     ムンドノーボ種

■標高   1100-1250m

■精製ナチュラル  樹上完熟収穫→乾燥→脱穀→生豆   スイートナチュラル

■欠点規格 0-6/300g

■クロップ 2023/2024

■船積2024-5

〓品種  ムンドノーボ種
Mundo Novo
ブラジルで最初に発見されたティピカとブルボンによる自然交配から生まれた品種。ブルボン種よりも高く成長し、赤いチェリーが完熟する時期は一定している。生豆の平均サイズはスクリーン17。成長力があり病気に強い。生産性は高い。生豆は細長い形状。年間降雨量が1200−1800ミリで標高3500−5500フィートの地域に適している。ブラジルで最も広く栽培されている品種のひとつ。ブラジルの農業試験場(IAC)には、数種類の違うラインのムンドノーボが開発されている。



 〓精製プロセス 樹上完熟 ナチュラル Sweet Natural
①樹についたまま完熟させる
②収穫 大粒のものだけ選別
③乾燥
④脱穀
⑤袋詰め

樹上で完熟させて収穫するために甘味がつよくなるという評価があります。エチオビア、イエメンなどのかつての原始的な農法は、樹上で完熟、乾燥させたものを収穫しています。これは完熟させた果実を収穫しものを天日乾燥させ、脱穀するものです。


■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒


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タンザニア
ンギラ農園 
ピーベリー

クロップ:2023/2024   品種:ケント種 ブルボン種 SL28種

Tanzania Arusha Ngorongoro Ngila Coffee Estate 2023/2024


 前回に続きンギラ農園ですが、ピーベリー(丸豆)で紹介します。キリマンジャロコーヒーと呼ばれるブランドの定義は、タンザニアのキリマンジャロ山の山麓の町、アルーシャ、モシ周辺の、標高1,500mから2,500m付近のプランテーションで栽培されているアラビカ種を指します。特に、アルーシャより更に西170kmに位置する山脈高地にNGORO NGORO CRATERと呼ばれる巨大カルデラの斜面の栽培のものに定評があります。タンザニア北部ンゴロンゴロクレーター南部にある1900年初頭に設立された老舗農園があります。収穫したチェリーをミルに運ぶ前に、未完熟チェリーの事前選別し、ウェットミルでは、ウェットパーチメントの状態でハンドピックを行うなど、徹底的に雑味となる要素を取り除いています。このような丁寧な取り組みにより、全体的にレベルの高い品質に仕上げています。昨年行われたCOE主催のンゴロンゴロ農園グループのプライベートオークションでも、入賞ロットを数多く排出しているだけでなく、タンザニア国内の品評会でも1位を獲得しており、国際的にも非常に有名な実績農園です。タンザニアコーヒー協会(Coffee Authority of Tanzania、CAT)が生産・販売等の全てを取り仕切っていますが、最近は農園直接のものも増えています。ブランド名として、キリマンジャロの認知度は高いですが、タンザニア全域の収穫量の1%もありません。スペシャルティコーヒーと言われる高級品の品質低下が目立つ中、世界的な有名農園の実力を確認してください。


■生産国  タンザニア連合共和国

■産地  タンザニア北部 アルーシャ州 カラツ地区

■ンギラ農園

■高度1500m-1600m

■欠点規格2%

■ピーベリー
人の背丈くらいに剪定された樹で、一般的に500gの生豆が収穫されます。その10%くらいが、突然変異を起こした丸豆が出来ます。小さなラグビーボールのような形です。通常のフラットビーン平豆の二粒がくっついてしまたものです。一昔前は、欠点豆としてはじかれていましたが、今は一つの品質として流通しています。

■精製過程 フルウォッシュド

■品種ケント種  ブルボン種  SL28種

■規格 AA

■クロップ 2023/2024    ■収穫 7-9月


〓品種  ケント種 ブルボン種 SL28種
  ケント種:インドで生まれたティピカの突然変異による品種。1920年代にマイソールにあった英国人農園主のロバート・ケント氏所有のドッデングーダ農園にて発見。この品種はサビ病に強いということで、1940年代まで栽培者たちの中で人気があった。現在も一部の地域で栽培されていて、高いカップクオリティーを持っている。英国人が1930年代にケニアに持ち込む。

  ブルボン種:ブルボンはティピカに比べて20-30%以上の収穫量だが、他の品種よりは収穫量が少ない。チェリーは平均スクリーン16、密度が高い。また、完熟するまでは早いが、強風や大雨によって実が落ちてしまう危険性がある。栽培に一番最適な標高は、1100-2150mと言われている。この品種がブルボン島(現在のレユニオン島)に持ち込まれたのは1715年以降。

  SL28種 :1931年に、タンガニカ北部(現在のタンザニア、キリマンジャロ州付近)のブロンズチップ・ブルボン(若葉がブロンズ色)からせレクトされ、後に「タンガニカの耐乾品種」として研究開発された品種。1935年にスコット・ラボラトリー(当時ケニアでのコーヒー研究を行っていた機関)によって発見され、繁殖させた。SLは、スコット・ラボラトリーの頭文字。28番は、さまざまな品種をその特徴ごとに連番でつけていたもの。収穫性が高く、干ばつに強く、高地に適している。カップクオリティーは高く、幅広の葉と赤みがかった若葉が特徴。ケニアでもっとも広く栽培されている品種。


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。



■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒



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ニカラグア
ペラルタ農園

クロップ:2022/2023   品種:マラゴジッペ種

NICARAGUA Dipilto, Nueva Segovia PERALTA COFFEES Estate 2022/2023


 中米を襲ったサビ病の被害が一番大きかった産地です。燻し銀的な存在で、日本には量的にあまり入ってこなかったために、他の中米より馴染みがない方が多いと思います。最近はジャパニカ種の評価が上がり、栽培品種であるために注目されています。ホンジュラスに隣接する北部のヌエバ・セゴビア、ヒノテガ、中部のマタガルパから太平洋に臨む南部のマナグアがコーヒー栽培地帯です。ニカラグアで栽培されているコーヒーは全てアラビカ種で、栽培品種はティピカ、ブルボン、カツーラ、マラゴジッペ、ジャバニカ、マラカツーラ、パカマラになります。グレードはスクリーンサイズでなく、産地高度によって分けられ、上からストリクトリー・ハイグロウン(SHG)標高1,500-2,000メートル、ハイグロン(HG)標高1,300-1500メートル、ミディアム・グロウン(MG)標高1,000-1,300メートル、ロウ・グロウン(LG)標高500-1000メートルの4段階に分けられています。このヌエバ・セゴビアは、北部の県です。県中央を北から南へヒカロ川が流れ、ヒノテガ県との県境となっているココ川と合流しています。最高峰モゴトン山の中にあります。この農園は、国内でも標高の高い地域で、肥沃な土壌と傾斜地の水はけのよさ、昼夜の寒暖の差が高品質の要因のようです。栽培条件に甘んじることなく、各品種の区画整備、精製方法、収穫日、発酵、乾燥日数と徹底して農園管理を行っています。近年、このヌエバ・セゴビアからCOEが選出されることが増え注目を集めています。中でも、このペラルタ農園は、入賞の常連としてニカラグア最高峰農園として評価されています。今回は、希少なマラゴジッペ種をお届けします。


■生産国   ニカラグア

■産地    ヌエバ・セゴビア県
■農園    ペラルタ農園

■標高  1300m-1700m

■欠点規格  0-5/300g

■品種 マラゴジッペ種

■精製 フルウォッシュド 天日乾燥

■規格   SHG

■クロップ 2022/2023    入船2023.7


〓品種  マラゴジッペ種
1870年にブラジルのバイア州の町マラゴジーぺで発見されたティピカの突然変異種。木は大きく、ブルボンやティピカより樹高が高い。種子は大きいが生産性は低い。標高2000-2500フィートでの栽培に適している。カップクオリティーに際立った特徴はないが、ある一定のマーケットでは珍重されている。同じコロンビアのティピカと比較すると、大きさがひとまわり違うことが分かる。通常のマラゴジーぺより幹から伸びる側枝の間隔が広く、枝葉の密集度が低い。サビ病に弱く、生産性も極端に低い


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。



■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒

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インド
パパクチ農園


クロップ:2022/2023  品種:オールドロブスタ種 (カネフォラ種)

India Karnataka Mysore Chikmagalur Papakuchi Estate Coffea canephora 2022/2023


 インドでは紅茶の栽培より、コーヒーのほうが歴史は古く、17世紀頃のカルナータカ州で栽培が開始しています。西ガーツ山脈周辺は、標高が1000m以上あることや、モンスーンの影響で雨季乾季がハッキリ分かれていることもあり、栽培に適しています。今回は、インド南部カルナータカ州西ガーツ山脈にあるパパクチ農園のロブスタ種を紹介したいと思います。コーヒーには、商業用として栽培されている三原種があります。みなさんが常時飲用しているのは、エチオピア原産のアラビカ種。ロブスタ種(カネフォラ種)は、アフリカ コンゴ起源。リベリア原産のリベリカ種があります。今回紹介したいのは、オールドロブスタ呼ばれるもので、インドでかつてサビ病が蔓延した際、セイロン島経由で持ち込まれたものです。このロブスタは、ヨーロッパではイタリアンローストなどで、エスプレッソとして好まれていますが、日本では、ストレートで飲まれることはありません。アラビカ種起源のエチオピアは、タンザニアとコンゴを境に持つタンガニーガ湖周辺に自生しているユーゲニオイデス種とロブスタ種(カネフォラ種)が自然交配したものが、グレート・リフト・バレーをたどってアビシニアン高原で自生を始めたのが始まりです。アラビカ種の起源はロブスタ種ともいえるものです。ショ糖の含まれる量が少ないために苦味が強いと言われ、アラビカ種よりコク・甘味、香りに劣る評価です。病虫害、サビ病被害を救った強靭さを生かし、アラビカ種との交配から新しい品種も数多く生まれアラビカ種を救ってくれました。今後のコーヒーの希望となるかもしれません。麦を焦がしたような風味という評価です。コーヒーの始まりに思いを馳せて、初めての風味を味わってみてください。


■インド共和国

■産地 南部インド カルナータカ州  ウエスタンガーツ山脈

■農園 パパクチ農園

■品種 オールドロブスタ種

■標高 1040m

■精製 フルウォッシュド 天日乾燥

■規格 Pantation A

■クロップ 2022/2023


〓品種 オールドロブスタ種 (カネホラ種)
エチオピア原種をアラビカ種と呼び、派生した変異種が、ティピカ種、ブルボン種などの栽培品種が200以上になます。現在、商業用に栽培されている染色体の異なる品種は、三大原種と呼ばれ、アラビカ種、ロブスタ種、リベリア種があります。ロブスタ種は、アジア周辺で多く栽培されています。19世紀にサビ病の猛威からアラピカ種の全滅の危機から、ロブスタ種に植え替えが進んだためです。ロブスタ種は、香味がアラビカ種より劣るとされますが、
病虫害に強く、サビ対策として栽培されます。東ティモールでアラビカ種との自然交配のハイブリット種と各産地の栽培品種との交配が進み、新しいサビ病対策と味覚品質を備えた品種改良が進んでいます。コンゴ原産で、カネホラ種が学名です。アラビカ種と比べ、シュ糖が少なく、カフェイン、クロロゲン酸が多く含まれているため、苦味が強く感じると言われ、麦を焦がしたような風味という評価です。ヨーロッパでは、エスプレッソ用として好まれています。


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い   ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き お湯温度:90度    2分30秒














ドミニカ
バラオナ

クロップ:2023/2024   ティピカ種

Dominican Barahona Polo 2023/2024


 イスパニョーラ島の東西を分けるハイチとドミニカ。ハイチの政局など不安定な状況から、品薄になりで手に入りにくく、久しぶりにドミニカに目を向けてみました。ドミニカはコロンブスが新大陸発見の航海で最初に上陸した国です。大航海時代の到来の波に乗って、コーヒーはアフリカより欧州諸国の覇権争いと共に伝播し、中米諸国へはドミニカを経由してもたらされました。カリブ海のコーヒーはそういった歴史とロマンを感じさせる商品として欧州諸国では人気が有ります。こんな伝播の話しがあります。1720年、フランス人、ガブリエル・ド・クリューが、マルティニーク島へコーヒーを持ち込むため、大西洋を航海中のこと。ベタ凪が何日も続き、船が大海原に取り残されたそうです。食料や水もだんだん底を着き始め、せっかく持ち込んだコーヒーの苗も萎れてくると、ガブリエルは自分の最後の水をそのコーヒーに与えました。すると、今までの凪が嘘のように風が吹き始め、帆が膨らみ、ついにマルティニーク島へ、最後の1本のコーヒーの苗とともに上陸。それが、カリブに渡ったティピカ種の始まりです。さらに数年後の1735年、ドミニカに持ち込まれたそうです。 ドミニカコーヒー生産地現在、ドミニカには7地域でコーヒーが栽培されています。今回は、バラオナ、ポロ地区の小農家が丁寧に栽培しているものを紹介します。柔らかな口当たりにナッツを思わせる風味が特徴です。カリブ海から吹くバオルコ山脈の斜面が育む品質です。


■生産国    ドミニカ共和国

■産地  ドミニカ南西部  バラオナ  ポロ地区

■農園  パラオナ小農家からの集買

■標高 1000m

■品種   ティピカ種

■規格 タイプ・パラオナAA

■精製過程   フルウオッシュド  天日乾燥

■土壌 石灰岩質

■クロップ 2023/2024   ■入船 2024.4


〓品種  ティピカ種
現存する様々なアラビカ種はこのティピカから派生している。この木の外観は円錐形に成長する。非常に背の高い木で、3.5-4.0メートル程度にまで成長する。側生枝は直生枝に対して50-70度の角度で伸びる。若葉は赤みがかったブロンズ色。生産性はあまり高くないが、非常に優れたカップクオリティーを有する。ティピカの中にも数種類のティピカがあり、これらのティピカは数百年に亘って生育している場所の特殊な地理的条件によって区別されている。

ブルーマウンテンティピカ:ジャマイカで生育。後年、ケ
    ニア、カメルーン、パプアニューギニアにもたら
    された。
グアテマラティピカ:グアテマラで生育。後年、ハワイコ
    ナにもたらされた。
パハリート:コロンビアで生育。通常のティピカの木より
    も背が高く、若葉の色は濃いブロンズ色。
クレオール:ハイチで生育。
ナシオナル:ブラジルで生育。
スマトラティピカ(バーゲンダル):スマトラ島で生育。
クリオージョ:ドミニカで生育。
プルマ・イダルド:メキシコで生育。
パダン:スマトラ島東南部で生育。
ジャワ:ジャワ島北部で生育。
グアダループ:グアダループ島で生育。
オールド・チック:インドで生育。


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒




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春のブラジル祭り

二つの精製プロセス 四つの焙煎度合い

   
 桜が咲く頃は、日本にブラジルの新物が届きます。今年も、品質、価格ともによくないコーヒー状況が続いています。中米物を中心に、品質、入港状況も不確実なっています。高い、悪いが続くと思います。可能な限り良い物を探します。精製工程から生まれる風味の違いと、焙煎度合いでの味の確定を紹介してみたいと思っています。風味は、果実を収穫後、果肉の発酵を止める時間、条件で作られ違いが出て来ます。それを意識し体験してみてください。

 サンタルジア農園  2023/2024  イエローブルボン種
 精製プロセスは、パルプド・ナチュラル・デスムシラージ(セミウォッシュド)というもので、 パルパーで果肉除去し、遠心力を利用したデムシラジナドーラと呼ばれる機械で、パーチメントに付着した粘液質を強制的に除去する方法です。ウォッシュド(水洗式)により近いと言われて、水使用量を削減する目的があります。通常、セミウォッシュドと呼ばれています。雑味の少ない綺麗な仕上がりになります。ここ数年、フェアーのために用意している農園です。今年も無事届きました!

バイア カアチンガ  2022/2023 カツアイ種
ブラジルの精製プロセスの80%はナチュラル系です。今回は、ナチュラルでも脱穀までに時間をおいて、発酵する時間を調節したものです。ブラジルはブラジル高原の乾燥地帯なので、収穫後、乾燥、脱穀の時間がさほどかかりません。これは、栽培地の収穫時期に雨の心配があるために、乾燥地域に運び、乾燥、脱穀に進みます。この運ぶ時間で、発酵が進み果実臭が強くなります。ブラジル高原は乾燥しているので、果肉臭が少なく、ナッツ系の風味が特徴ですが、独特のフルーティーさを楽しんでください。


〓四つの焙煎煎度合い

→中煎り ハイロースト :  酸味が中心、コク、甘味も現れる

→中煎り シティロースト : 酸味、苦味、コク、甘味が出揃うところ

→深煎り フルシティロースト : 酸味は殆ど気にならなくなり、苦味、
                     コク、甘味の美味しさ

→深煎り フレンチロースト : 酸味は姿を消し、コク、苦味が強くなり、
                    甘味のピーク


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ブラジル
サンタルジア農園

精製プロセス: セミウォッシュド

クロップ:2023/2024  品種:イエローブルボン種

   

Brazil Minas Gerais Bonsusseso Sun Taldia ESTATE  2023/2024


 ブラジル最大の生産地域は、ミナス・ジュライス州のミナス高原地帯に集中しています。ミナス・ジェライス州 の南部には、マウンティケイラ山脈が連なります。この1000m以上の山あいで栽培が行われています。山間部の気象条件と肥沃な土壌、豊富な水源を備えた栽培に適した土地柄です。その評価はブラジル一番と言って良いでしょう。特徴も、甘味、コクの評価に加え、ブラジル風味の比喩に使われるチョコレート様な風味とは異なり、フルーティーの様な風味という評価になります。ここは、豊かな水源があり、肥沃な大地がコーヒー栽培には適しています。そのためにブラジルの名品が数多く産出されているところでもあります。サンパウロより車で6時間程度のところにバルジニアがあります。その近郊のボンスッセソ地区があります。小高い丘陵地で豊かな土壌と水資源を持ち、ブラジルコーヒー生産の心臓部といってよいと思います。生産量の40%を占める地区です。精製プロセスは、パルプド・ナチュラル・デスムシラージというもので、 パルパーで果肉除去し、遠心力を利用したデムシラジナドーラと呼ばれる機械で、パーチメントに付着した粘液質を遠心力で強制的に除去する方法です。水洗式により近いと言われて、水使用量を削減する目的があります。通常、セミウォッシュドと呼ばれています。通称アマレロブルボンと呼ばれる品種は、黄色に完熟するブルボン種です。今春もブラジル祭りのために用意できました。


■産地ブラジル ミナス・ジュライス州 バルジニア ボンスッセン地区

■農園  サンタルジア農園

■品種 イエローブルボン種(アマレロブルボン)

■標高 1100m

■UTZ認証

■欠点規格0-6/300g

■精製過程 パルプド・ナチュラル・デスムシラージ(セミウォッシュド)

■スクリーン16/18UP

■クロップ 2023/2024  入港:2024.2


品種:イエローブルボン種
この品種はレッドブルボンとアマレロ・デ・ボツカツ(黄色い実をつけるティピカ)の自然交配から派生したものと考えられる。ブルボンはティピカに比べて20-30%以上の収穫量だが、他の品種よりは収穫量が少ない。ティピカほど円錐形の形はしていないが、ティピカよりは枝が 多い。幹と側枝の角度が狭く、側枝と側枝の間隔が狭い。葉は幅広く、端が波うっている。黄色いチェリーは平均スクリーン16、密度が高い。また、完熟するまでは早い が、強風や大雨によって実が落ちてしまう危険性がある。栽培に一番最適な標高は、1100-2150mと言われている。この品種がブルボン島(現在のレユ ニオン島)に持ち込まれたのは1715年以降。


〓精製プロセス  パルプド・ナチュラル・デスムシラージ
            (セミウォッシュド)

① 赤く熟したチェリーを摘み取る。
② チェリーの果肉をパルパーにて除去。
③ 水と遠心力を利用したデムシラジナドーラと呼ばれる機械で、パーチメントに付着した粘液質を強制的に除去する。
④ パーチメントの含水率が11%~12%になるまで乾燥させ脱穀。
⑤ 袋詰め。

水を使用する量を減らし、ミューシレージ(粘着質)を取り除く方法で、ウォッシュドに近いクリーンなものに仕上がる。一般的には、セミウォッシュドと呼ばれる。



■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度  2分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 2分~3分30秒

■焙煎度合い  フルシティロースト 深煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 3分~3分30秒

■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件  
 粗挽き  85度  3分~3分30秒  エスプレッソ適



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ブラジル
バイア カアチンガ

精製プロセス: ナチュラル

クロップ:2022/2023  品種:カツアイ種

Brazil Estado da Bahia Caatinga Dry Mill Natural 2022/2023


 世界最大のコーヒー生産国であるブラジルは、生産量5,000万袋を誇る主要産地です。コーヒー農園は 39万箇所にも上るといわれています。その主要産地は6つあり、同じブラジルでも質の違いを持っています。北部から、バイア州 エスピリット・サント州 ミナス・ジェライス州セラード地区 ミナス・ジェライス州南部 サンパウロ州北部モジアナ地区 パラナ州北部 の6産地になります。様々な栽培環境を持つ国です。今回は、バイア州のものです。植民地時代にプランテーション地帯として砂糖とコーヒーが持ち込まれた以降、同地は他の北東部地域と同じく大規模農園が広がり、そこで働く農園奴隷を供給するためにサルヴァドールの港を通じ大西洋奴隷貿易が行われ、多数のアフリカ人奴隷が流入しました。三角貿易の舞台から、現在もバイア州は黒人、混血の割合が多くなっています。そうした黒い歴史を持つコーヒー栽培史でもあります。精製方法はナチュラル30%、パルプドナチュラル40%、 ウォッシュド30%です。プランテーションは殆どがナチュラルとなります。みなさんブラジルの味覚イメージは、ナチュラルの風味(ナッツ)です。ブラジル高原であるために栽培条件は最適です。ただ、このエリアでは、収穫期にあたる5月~10月頃は、天日乾燥を妨げる降雨の問題にしばしば直面します。チェリーを気候の安定した場所で乾燥させるために、収穫後すぐにトラックに載せ約50km離れた乾燥した気候のカアチンガ地帯(北東部の半乾燥気候にサボテンなどが成育する地域)まで運びドライミル(乾燥、脱穀)を行います。この時間差で果肉の発酵が進みます。これが果肉種の独特の風味が作られます。発酵の度合いが一定になるために密閉されカアチンガに運ばれ管理されます。


■ブラジル バイア州 ブラジル高原北東部

■農園 バイア60人小農家

■品種  カツアイ種

■精製 ナチュラル ドライミル カチアンガで天日乾燥

■規格  NO2  S-16

■クロップ 2022/2023  ■入港2023.6



品種:カツアイ種
カツアイ種:
ムンドノーボとカツーラの交配から1949年に開発された非常に生産性の高い品種。比較的背の低い木であり、第一枝から鋭角に横に伸びる枝が特徴。チェリーは枝から落ちにくいので、強風や大雨の地域に適している。十分な肥料とケアが必要。生豆サイズは平均スクリーン16。密集栽培に適しており、ブラジルで広く栽培されている品種。

(ムンドノーボは、ティピカ種とブルボン種の自然交配。カツーラ種は、ブルボン種の突然変異)

〓精製プロセス ナチュラル
① 収穫
② 収穫後、天日、機械での乾燥
④ 脱穀
⑤ 袋詰め
湿度の高い産地のナチュラルは、果肉臭が種子に移り香して、フルーティー、ワインフレーバーの風味に仕上がります。ブラジルは乾燥しているので、ナチュラルでもほんのりフルーティーで、独特のブラジルの風味を生み出しています。


■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度  2分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 2分~3分30秒

■焙煎度合い  フルシティロースト 深煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 3分~3分30秒

■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件  
 粗挽き  85度  3分~3分30秒  エスプレッソ適




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 〓パルプド・ナチュラル(Pulped Natural) 別名:ハニー、ミエル
① 赤く熟したチェリーを摘み取る。
② チェリーの果肉をパルパーにて除去。
③ 果肉除去後、そのまま乾燥。
④ パーチメントの含水率が11%~12%になるまで乾燥させ脱穀。
⑤ 袋詰め。


■焙煎度合い
 ●ハイロースト 中煎り 
            ●フルシテイロースト 深煎り

抽出条件
 〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
 〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
 〓フルシティロースト:90度以下、85度お湯温度を使用。 3分~3分30秒
 〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒  
   エスプレッソ適



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どっちのローストショー!!

エチオピア
イルガチャフェ コチャレ G1
クロップ:2022/2023  品種:在来種(アラビカ原種)


   

Ethiopia Oromia Yirgacheffe G-1 Kochar, Washed 2022/2023


 コーヒー発祥の地です。コーヒーの原点、コーヒーそのものの味と言ってよいでしょう。高く評価されている産地は、殆どはアビシニアン高原にあります。ハラール地方、ウォレガ地方、カファ地方、シダモ地方となります。殆どは、伝統農法のナチュラルプロセスのものになり、ワインフレーバーと比喩される風味が強いものです。その中で近年、オロミア州、シダモ地方のイルガチャフェ地区のウォッシュドプロセス水洗式に注目が集りました。雑味がなく、澄んだ風味に高い評価を得て、すっかりブランドになっています。ナチュラルG3やG2規格が殆どで、なかなかG1は手に入らないのが現状でした。このイルガチャフェ地区を有するシダモ地方は、1,800~2,000メートルの標高にあり、高い標高に加え土壌の条件が優れた地区で、コーヒーの栽培には最も適した地区であるということが言えます。イルガチャフェ以前は、自然乾燥式のアビシニアンモカが定石だったと言ってよいでしょう。モカフレーバーという独特の香りと酸味を有し、日本でも多くの人に愛飲されていました。ただ、唯一シダモ地方にしかない水洗設備を利用した水洗式が出回ると、一気に世界中からスペシャリティコーヒー、新しいモカとして需要が高まりました。収穫されるのは、YIRGACHEFFE地域の中でも最も標高が高い地域です。また、高い標高に加え土壌の条件が優れた地区で、コーヒーの栽培には最も適した地区であるということが言えます。バランスのとれたクリーンで、上品な甘味と綺麗な柑橘系のフレーバーです。世界の産地の中で、最も敬意を払うべきがエチオピアです。


■生産国 エチオピア

■産地 オロミア  イルガチェフェ地区  コチャレ

■農園 コチャレ小農家より集買   ボジウォッシングステーション

■精製過程 フルウォッシュド  アフリカンベッドで天日乾燥

■品種 在来種

■規格G1

■欠点規格 0-3/300g

■高度1800m-2100m

■クロップ 2022/2023 


精製プロセス フル・ウォッシュド(Full Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパーにて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバクテリアによっ
  てヌメリを除去(水に浸したままにしてヌメリを除去する場合も)
④ ヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥 
⑥ パーチメントの含水率が11%~12%前後になるまで乾燥させ脱穀
⑦ 袋詰め



~~~ どっちのローストショー ~~~

■焙煎度合い●ハイロースト 中煎り    ●シティロースト 中煎り
        ●フルシテイロースト 深煎り ●フレンチロースト深煎り


抽出条件
〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
〓フルシティロースト:90度/85度お湯温度 3分~3分30秒
〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒
   エスプレッソ適




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秋のエチオピア新物祭り!!

二つの精製プロセス! 四つのロースト!
 

コーヒー相場の高騰、高級品の品薄と、コーヒー環境の悪条件が続いています。これからどのような事になるのか先が見えない状況です。そうした中で、どうにかやりくりして秋の新物フェアを開催します。今年は、クロップが2022/2023の新物で揃いました。例年通り、ウォッシュドとナチュラルの風味の違い、そして焙煎度合いの味の違いを楽しんでいただきます。

エチオピア イルガチャフェ コチャレ  2022/2023    
 在来種  ウォッシュド
 コチャレ小農家より集買  精製 ボジウォッシングステーション 規格G1

エチオピア イルガチャフェ コチャレ  2022/2023    
 在来種  ナチュラル
 コチャレ小農家より集買   精製 ボジウォッシングステーション 規格G1

〓精製プロセス フル・ウォッシュド(Full Washed)  水洗式

①赤く熟したチェリーを摘み取る   ②チェリーの果肉をパルパーにて除去  ③果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバクテリアによってヌメリを除去(水に浸したままにしてヌメリを除去する場合も)14~16時間(産地によって異なる)   ④パーチメントのヌメリが取れたら洗浄   ⑤乾燥 天日乾燥 約5日間(産地によって異なる)  ⑥パーチメントの含水率が11%~12%前後になるまで乾燥させ脱穀
  ⑦袋詰め
果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


〓精製プロセス  ナチュラル(Natural) 自然乾燥式

①チェリーを摘み取る。  ②そのまま乾燥。(その産地により天日での乾燥させる日数が異なる)
  ③果肉がカリカリに硬くなるまで乾燥させ脱穀。  ④袋詰め

乾燥日数、湿度などにより、果肉臭が移り香し、フルーティで、強いものはワインのような風味に仕上がる。エチオピア、アラブの伝統農法は、樹上で完熟、干からびた状態にしてから、地面に落として収穫するものもある。それを脱穀するために、生豆がかけていたり、石、木片などが混ざり、焙煎するのに手ごわい品質になります。現在は、収穫後、テーブルの上に果実を広げ天日乾燥をすることが多くなっています。


〓四つの焙煎煎度合い 
ハイロースト  シティロースト  フルシティロースト フレンチロースト 

特値フェアー ~完売マデ 100g-¥550 の特別価格でご提供いたします。

    beans倶楽部特典5%引から除外させて頂きます。

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エチオピア
イルガチャフェ コチャレ
ウォッシュド  ナチュラル
品種:在来種  クロップ:2022/2023
Ethiopia Oromia Yirgacheffe G-1 Kochar, Washed Natural 2022/2023

 コーヒー発祥の地です。コーヒーの原点、コーヒーそのものの味と言ってよいでしょう。高く評価されている産地は、殆どはアビシニアン高原にあります。ハラール地方、ウォレガ地方、カファ地方、シダモ地方となります。殆どは、伝統農法のナチュラルプロセスのものになり、ワインフレーバーと比喩される風味が強いものです。その中で近年、オロミア州、シダモ地方のイルガチャフェ地区のウォッシュドプロセス水洗式に注目が集りました。雑味がなく、澄んだ風味に高い評価を得て、すっかりブランドになっています。ナチュラルG3やG2規格が殆どで、なかなかG1は手に入らないのが現状でした。このイルガチャフェ地区を有するシダモ地方は、1,800~2,000メートルの標高にあり、高い標高に加え土壌の条件が優れた地区で、コーヒーの栽培には最も適した地区であるということが言えます。イルガチャフェ以前は、自然乾燥式のアビシニアンモカが定石だったと言ってよいでしょう。モカフレーバーという独特の香りと酸味を有し、日本でも多くの人に愛飲されていました。ただ、唯一シダモ地方にしかない水洗設備を利用した水洗式が出回ると、一気に世界中からスペシャリティコーヒー、新しいモカとして需要が高まりました。収穫されるのは、YIRGACHEFFE地域の中でも最も標高が高い地域です。また、高い標高に加え土壌の条件が優れた地区で、コーヒーの栽培には最も適した地区であるということが言えます。バランスのとれたクリーンで、上品な甘味と綺麗な柑橘系のフレーバーです。世界の産地の中で、最も敬意を払うべきがエチオピアです。

■生産国 エチオピア

■産地 オロミア イルガチェフェ地区 コチャレ

■農園 コチャレ小農家より集買   精製 ボジウォッシングステーション

■精製過程 ★フルウォッシュド  アフリカンベッドで天日乾燥
         ★ナチュラル     アフリカンベッドで天日乾燥

■品種 在来種

■規格G1

■欠点規格 0-3/300g

■高度1800m-2100m

■クロップ 2022/2023  船積み2023.6


精製プロセス フル・ウォッシュド(Full Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパーにて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバクテリアによっ
  てヌメリを除去(水に浸したままにしてヌメリを除去する場合も)
④ ヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥 
⑥ パーチメントの含水率が11%~12%前後になるまで乾燥させ脱穀
⑦ 袋詰め
果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


精製プロセス ナチュラル(Natural) 自然乾燥式
①チェリーを摘み取る。
②そのまま乾燥。(その産地により天日での乾燥させる日数が異なる)
③果肉がカリカリに硬くなるまで乾燥させ脱穀。
④袋詰め

乾燥日数、湿度などにより、果肉臭が移り香し、フルーティで、強いものはワインのような風味に仕上がる。エチオピア、アラブの伝統農法は、樹上で完熟、干からびた状態にしてから、地面に落として収穫するものもある。それを脱穀するために、生豆がかけていたり、石、木片などが混ざり、焙煎するのに手ごわい品質になります。現在は、収穫後、テーブルの上に果実を広げ天日乾燥をすることが多くなっています。



   ■焙煎度合い 抽出条件
〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
〓フルシティロースト:90度以下、85度お湯温度を使用。 3分~3分30秒
〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒 エスプレッソ適



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精製プロセス ナチュラル(Natural) 自然乾燥式
①チェリーを摘み取る。
②そのまま乾燥。(その産地により天日での乾燥させる日数が異なる)
③果肉がカリカリに硬くなるまで乾燥させ脱穀。
④袋詰め

乾燥日数、湿度などにより、果肉臭が移り香し、フルーティで、強いものはワインのような風味に仕上がる。エチオピア、アラブの伝統農法は、樹上で完熟、干からびた状態にしてから、地面に落として収穫するものもある。それを脱穀するために、生豆がかけていたり、石、木片などが混ざり、焙煎するのに手ごわい品質になります。現在は、収穫後、テーブルの上に果実を広げ天日乾燥をすることが多くなっています。


   ■焙煎度合い 抽出条件
〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
〓フルシティロースト:90度以下、85度お湯温度を使用。 3分~3分30秒
〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒 エスプレッソ適


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キシル Qshir
ボリビア コパカバーナ農園

クロップ:2020  コーヒーチェリー 有機認証

Finca Virgen de Copacabana, Sultana Coffee Cherry 2020

 コーヒーの精製過程において、完熟チェリーを果肉除去し、果肉を丁寧に乾燥させ、ドライフルーツのように仕上げたドリンクです。甘くフルーティーな味わいです。中米では、カスカラ。ボリビアでは、サルタナと呼ばれています。丁寧に水洗いされたチェリーをバルカンズ・コーヒー・マイクロミル(果肉除去機)にて果肉除去を行ったのち、天日乾燥させ仕上げています。この飲み物の起源は、1200年以前の未だ焙煎が施されない時代の飲み物で、イエメンのキシル(Qshir)です。コーヒーに薬効を求めていた時代の飲み物です。イスラム教徒の秘薬です。キシルは、乾燥させたコーヒーチェリーを、ジンジャーやナツメグ、シナモンなどと混ぜて煮だしたホットドリンクとして現在も飲まれています。イエメンでは、コーヒーは『ブン』と呼ばれ、主に輸出用に用いられるため、地元の人たちは、キシルを何世紀にもわたって、飲む習慣が出来たと言われています。千年前から飲まれているもう一つのコーヒーの姿です。現代でも、多くの生産地では飲まれているものです。焙煎が始まる1200年以前は、カルダモン、クローブ、シナモンなどのスパイスと一緒に煮だし飲まれていました。クロロゲン酸の効用で美肌に??


  【 レシピ 】

  分量        :160ccあたり10g前後 お好みで

   抽出方法       :ポットでお湯に浸ける フレンチプレスなどを利用

  抽出時間       :3分から5分程度(お好みで調整してください)

シロップやソーダ、はちみつ、シナモン、カルダモン、クローブなどのスパイス類と一緒にお楽しみ下さい。そのままで楽しめます。最近流行の極浅煎りなら、キシルの酸味の方が本物のフルーティー!!

水出しがお勧め   500ccの水に約10gを浸けて冷蔵庫へ3時間、分量はお好みでかまいません。 フルーティーですっきりした酸味が気分転換にもなります。夏の手軽な飲み物に加えるとお洒落です。家のアイスコーヒーは、フルーティー!

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